マイ・マザー

「マイ・マザー」は、高校生のユベールと母親シャンタルの難しい関係を描きます。
ユベールが幼いときに両親は離婚、父は育児がイヤで家を出たというが、母の方も働くのに必死で家事は嫌いだし、息子への愛情表現にもどうも歪んだところがあります。
食べ物を口の周りにべったりつけながら食べる母への嫌悪感をあらわにし、一度言ったことを忘れる母にイライラするユベール。出勤ついでに息子を高校まで車で送りながら、車内での会話はいがみ合い、ののしり合いに終始し、挙げ句の果てに途中で降りろという母です。
ユベールは母との関係に苦悩し、独白のようなビデオを撮り溜めています。
同じクラスのアントナンは同性の恋人。アントナンの母はそれも承知だがユベールの母は知らないです。
母との諍いに疲れてユベールはついに家出するが、結局連れ戻されて、遠くの寄宿学校に送られてしまう。その寄宿学校からも抜け出し、アントナンの助けで、幼い頃に暮らした母との幸せな記憶の残る別荘に出かけます。
精神的にも肉体的にも少年と大人の中間くらいの男の子と母の愛憎関係です。
監督自身の主演で、息子の視点から描かれていることもあり、母親という存在の重たさ、うっとうしさ、「愛することも、愛さないでいることもできない」という逃げ道のなさに息が詰まる思いです。
唯一の理解者は、高校の若い女性教師。でも、彼女もしょせんは他人です。

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